皆さんこんにちわ。
角谷です。
今回は先日3月から始まった絵付け授業の概要をお伝えします。
陶芸技法の絵付けは2種類あります。
ひとつは下絵付けというもので釉薬をかける前に着色していくもの。
もうひとつは上絵付けというもので釉薬をかけて一度高温で焼成してから着色していくもの。
3月からお呼びしている廣瀬先生は上絵付けのスペシャリスト!
故・藤本能道先生の下で研鑽を積まれ、私たちの大学の大先輩にあたります。今回ご縁があって指導をして頂く運びになりました。授業は素晴らしく専門的で充実した内容になっています。
廣瀬義之先生のホームページはこちら
では早速いってみましょう。
①大まかな流れ等説明
最初に上絵の具の説明や絵付けの方法など、解説されています。
②下図選び
デザインや植物の形をいきなり描いて!というのも無理なお願いですよね。今回は桜や椿、鶯等数種類の下図を廣瀬先生にご用意していただきました。
③描き方の説明
「さあ、始めよう!」ちょっと待って!!急いで書く前に心を落ち着けて下さい。線の向きや描く順番なども大切です。
④下図を写す
下図をトレーシングペーパーで透かして写し取ります。
⑤下図の裏面に墨で線描きする。
下図をひっくり返して裏面に墨で線を描いていきます。墨は桐の灰を水で溶いたもの。
⑥墨の線描きを皿に写す。
爪でしごいて先ほどの墨の下書きをお皿に写しとります。
⑦マンガンをお茶で溶く。
九谷の千圃堂では「呉須」と書いておりますが中身はマンガンです。お茶のタンニンが骨描き時の筆運びをよくします。
⑧細筆で骨描き。
筆は広島県にある妙勝会のものを使用。後で骨描きの線を整えるのでどんどん描いていきましょう。
⑨竹串で線出しをする。
筆で描いた状態はどうしても少し線が太くなります。その線を更に細くシャープにしごきます。緊張感のある線が出てきました。
⑩上絵の具で着色。
上絵の具を予め準備しておいたものをお茶で溶き、筆でのせていきます。同じく九谷の千圃堂の上絵の具を使用。
⑪上絵付け完成!
後は800℃で焼くだけ。仕上がりを待ちましょう。
⑫完成作品です!
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白金陶芸教室では隔週で上絵付授業を開催しております。ご興味ある方は是非体験から!日本工芸会正会員の廣瀬義之による本格的な上絵付けが楽しめます。
(先生はとってもフランクです。お気軽にどうぞ。)
■料金:4,800円(初回のみ)+※作品焼成費
■制作時間:120分
■日程:毎月第1、第3土曜日
■時間:①14:00~16:00
②16:30~18:30
■制作個数:時間内いくつでも制作可能
■持ち物:無し(エプロンは無料貸出しております。)
■作品種類:お茶碗、皿、ビアカップ等
*制作は予めこちらで作った生地に絵付けしていただきます。
*絵付けのデザインはいくつかのサンプルからお選びいただくか、ご自分のデザインで絵付けも出来ます。
*使用する生地は磁器土になります。
廣瀬義之